【Day5】診断後の毎日

~「何もできない自分」に押しつぶされそうだった~


「パニック障害です」と診断されたあと、
じゃあ次は治療だ、前を向こう――とすぐに切り替えられたわけではありません。

むしろその日から、不安との戦いがいっそう強くなったような感覚でした。



まず、家にいても落ち着かない。
心は常にザワザワしていて、
体のどこかに異変があるような気がしてしまう。
少しでも息がしづらいと、それだけで不安になり、
「また発作が来るんじゃないか」と過敏になっていました。



やろうとしていた仕事や、外出の予定も、どんどん手につかなくなっていきました。
家にいても、ソワソワと落ち着かず、
かといって何かに集中できるわけでもなく、
ただ“時間が過ぎるのを待っているだけ”のような感覚。

そんな自分に対して、
「こんなこともできないのか…」
「また今日も何もできなかった…」と、罪悪感や無力感に襲われる日々が続きました。



特に夕方から夜にかけての時間は、強い不安が襲ってきました。
暗くなると、胸のあたりが重たくなって、
理由もなく「怖い」「どうしよう」という気持ちになってしまう。
そして、「眠れなかったらどうしよう」と思うことでさらに眠れなくなる――
そんな悪循環の中にいました。



周りの人は優しくしてくれましたが、
「大丈夫だよ」「無理しないでね」という言葉も、
どこか遠くのことのように感じていました。

「本当にこのつらさ、伝わってるのかな…」
そう感じて、誰かに話すことすら疲れてしまうようになっていきました。

このタイミングで、母親からの郵便物が届き
中を開けると、缶詰や食べ物が多く届きました。
その中に、手紙が入っていました。
"たまには美味しいもの食べて"
3万円が一緒に入っていました。
嬉しいが半分、30歳を過ぎて俺は親孝行もできていないことに情けなくなり
涙を流したのを覚えています。



診断を受けたあとすぐに元気になれた人もいるかもしれません。
でも、私の場合はそうではありませんでした。
むしろ「病気だと認めた」ことで、心がどっと疲れて、
しばらくの間は、ほんの小さなことすら怖く感じていた時期があったんです。



でも、今だから言えるのは、
そんな「何もできなかった時期」も、ちゃんと回復のプロセスの一部だったということ。

ずっとそのままじゃない。
止まっているように見えて、心は少しずつ、動いてくれています。

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